現実


 あるマンション販売業者の社長さんと話をしたんだが、その時たまたまお中元の話になった。
 まあその人は社長さんなので当然いろいろもらうそうだが、普段の付け届けも多いそうだ。
 その時に聞いた話。現実はそうなんだよなあと思わざるえない話。


(以下ハロ話はないですよ)

 マンションを販売した際、住民から内装の部品のクレームが多く出たそうだ。
 一応建設したゼネコンの下請けだったのだが、一度どんな風に作ってるか見に行こうという事で、見に行ったそうだ。
 とある地方都市にあるその工場を訪問したら、何か工場の雰囲気がおかしい。
 なにか全体的に古臭い。つまり設備投資を積極的に行えてないため機械が古い。
 そしてそこで働いてた多くの従業員はいわゆるちえおくれの人たち。
 確かに社会貢献としては立派であるのだが(まあコストカットの意味合いもあったのかもしれないが)、お客様が満足するものが造れていなかった。
 その工場としては大口の契約を切られては困るから、相当なものを持たされた。断るわけも行かずその時は頂いて、次の棟の建設には使ったが、結局次の次はそこを使わず、別の会社に少々コスト高にはなるけど発注したそうだ。そしてその物件については内装面でのクレームはなくなったそうだ。ただその工場がどうなったかはわからないけど。
 

 どんなに崇高な目的であっても結局判断するのは何も知らない人たちであるということ。
 仕事も同じ事。いくら忙しくても。いくらムリな事でもやらなくちゃいけない。それは内部の理由であり、第三者からは見えない部分だし、それを言うと単なる言い訳にしか取られない。そして失敗すると非人間のように叩かれる。
 そんな事ができるのは、その人は何も知らないから。何も想像しないから。
 自分だって働いて給料をもらってるわけだから、いろんな物事にもちゃんとプロセスがあることを想像できる人間にならなくては。その上で判断するだけの情報と余裕を持たなくては。その上で判断しないとね。


 最近テレビやネットを見ていて思ったこと。


 なんか偉そうなこと言ってごめんなさい。
 気分を悪くされた方がいらっしゃれば削除します。